不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 不動産屋の独り言 賃貸現場の喜怒哀楽 491 家賃滞納での更新は不可 妥協案、守られる保証もなく
多摩郊外のアパートの入居者Aさんが近く契約更新を迎えるが、家賃を7カ月も滞納している。さすがに、それでいて更新はできない相談だ。家賃は家主さんに直接振り込まれるが、家主さんも2カ月滞納するごとに手紙を(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 490 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 まさにグッド・タイミング 生活保護受給者の部屋探し
当社のウインドーには「立川市と武蔵村山市の生活保護受給者の部屋探しはしない」とハッキリ謳ってある。だが、どういう訳か生活保護のお客さんが後を絶たない。一つには、現在入居している受給者の人から「あそこ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 489 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 双子の部屋探しに四苦八苦 どう説明したらいいのやら…
先日、お客様の紹介で双子の兄弟の部屋探しを引き受けた。兄弟の仲はよく、どちらも独身だが、一緒に暮らすのではなく別々の部屋で探してほしいとのこと。まず一方から始め、次にもう一方と考えていたが、それが難(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 487 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 それは少し無責任では… 有り難い紹介者が一転
当社で店舗を借りているお客さんがいて、よく知人が部屋探しする際に紹介してくれる。先日も「母子家庭の友人が結婚することになったから」と紹介を受け、物件を案内すると、本命物件でないほうの部屋を気に入って(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 486 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 定休日に入った1本の電話 〝予想外の仕事〟に満足
当社はめったに連休は取らず普段は1週間のうち水曜日だけ。その休日に家でくつろいでいると携帯が鳴った。会社に掛かってくる電話は休日でも携帯に転送している。それは小さな個人経営の店が大手に対抗するために(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 485 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ブログ読者に辟易 相談話に乗ったものの…
私のPC版ブログには書けないことなので、こちらで書かせて頂きたい。長くブログをやっていると、不動産の話と関係なく相談を持ち掛けられる。大半は若い女性からである。「この人ならいろいろな経験をしていそうだ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言484 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 これはなんだか怖い家族(6)(最終章) 毎度の〝非常事態〟にうんざり
夕方、そろそろ店を閉めようと思っていたときに例の母親からメールが届いた。その家族からのメールは正直ろくな用件ではない。「長男がこれから自殺すると言っている」という物騒な内容。もう、勘弁してくれ、とい(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 483 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 これはなんだか怖い家族(5) 付き合うのは辛いが・・・
しばらく音沙汰なしだったが、最近になって夜中にK氏から電話があった。表示される電話番号は登録してあるK氏のもので、私が電話に出るとK氏が「今、Yさんのアパートにいますが、管理会社の社長に私が投げ飛ばされ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 482 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 これはなんだか怖い家族(4) 真夜中に〝SOS〟メール
警察沙汰の騒ぎが一段落ついたある晩の真夜中に30通ものCメールが届いた。これまで携帯電話は枕元に置いて緊急時にはすぐに対応できるようにしてきたが、それが役に立ったことは一度もない。全くの誤解なのに真夜(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 481 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 これはなんだか怖い家族(3) 長男に同情 一方で喝も
騒ぎの発端になっている長男K氏を当社に呼び出した。事情によっては契約を解除して退去してもらう必要がある。以前も警察を呼ぶ騒ぎを起こして、アパートにパトカーが来たのはこれで2回目。母親から見せてもらった(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 479 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 これはなんだか怖い家族(1) 修羅場予感し案じる
「それぞれ独立している家族の皆さんが当社のお客様」という家族がある。そこに一人の女性が現れたことで、もしかすると修羅場になるかもしれないと私はとても案じている。決して大げさな話ではない。 長男の結(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 478 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 退去した中年女性との絆 〝将来〟を前向きに提案
以前、こちらの記事で書いた当社の管理物件に入居しているAさんから退去の連絡があった。中年の独身女性で、今は親1人子1人の状態。近くに別々のアパートを借りていて、年老いた母親の介護もあってずっと独り身で(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 477 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 業者の変節は時に悲しい 申し込み後、まさかの交渉・・・
当社で入居者募集をしている部屋に同業者から申し込みが入った。内容は決してよいものでなく、交渉事も入ったが、長く空いていると家主さんの負担にもなる。相談して保証会社を使うことで審査を通してもらった。入(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 476 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主の心変わりにショック 「店を開きたい」、だが実は…
何度か当社を訪れているお客さんから「インドカレーの店を開きたいので、店舗を紹介してほしい」との依頼を受けている。「この辺りはインドカレーの店が何店舗かあるので競争は厳しいですよ」と言ったのだが、「既(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言475 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 駐車場探し、むなしい結果に… 「せめて返信は欲しい」
店番をしていたら珍しく飛び込みのお客さん。30歳過ぎくらいの男性で、「この辺りで駐車場を探しているのですが」とのこと。使用するのは奥さんらしい。それで、自宅と勤務先の所在地を聞くと、店の外に出て奥さん(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言474 賃貸現場の喜怒哀楽坂口有吉 インターネット広告への問い合わせ 「電話番号の記載を望む」
ポータルサイトに広告を出しているため、同サイト宛てに反響が入ると、当社にメールで連絡がある。だが、中には、ガセ、いたずら、嫌がらせの類ではないか、と思えるものもある。 商売をしているのだから、問(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言473 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 時には受けられない申し込みも… 被害は未然に防ぎたい
当社の広告物件に、親しくしている同業者から問い合わせが入った。「生活保護のお客様でもご紹介は可能でしょうか」とのこと。私は立川市と武蔵村山市の生活保護受給者は受け付けないが、物件は国分寺市。家主さん(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 472 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 攻撃的な女性入居者 陰険な言い回しに辟易
「入居者」といっても、普通のアパートをエステサロンとして使っている客の話。その経営者の女性は性格が皮肉っぽくて攻撃的で、どうにも好きになれない。何かと細かなことでクレームを申し立ててきて、放置すれば(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言471 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 我慢の限界で契約解除 〝勝手な滞納〟悪びれず
常に3カ月から半年分も家賃を滞納し、催促すると「来月まとまった金が入る」と言い訳する入居者がいる。約束期限に払ってくれたことはなく、大抵はそれから1カ月程して払ってくる。約束した日に振り込まれないので(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言470 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 悩みを業者間で共有するススメ 〝対人関係〟の急変に困惑
私は今、商売の上でかなり深刻な悩みを抱えている。突き詰めれば、どこにでもある対人関係の話なのだが、それは私がどう努力しても解決することができない話で、むしろ、解決するために私が動けば動くほど逆効果に(続く)