不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 不動産屋の独り言 389 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 かつてない最悪の客との闘い(4) 周囲も疲弊してきた
家主さんと一緒に話を聞きに行った以前の管理会社の社長、「ああそうなの、おたくの物件に引っ越したの。いつの間にか夜逃げのように出ていってくれたので、ああよかった、これで縁が切れる、と喜んでたんだけど」(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 388 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 かつてない最悪の客との闘い(3) 話のほとんどが嘘では
入居して早々から普通はあり得ないトラブル続きで不審に思い、以前入居していた部屋の管理会社を家主さんと2人で訪問し、事情を聴いたら、男が言っていた話のほとんどは嘘だと分かった。 奥さんは資産家 まず、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 387 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 かつてない最悪の客との闘い(2) ただの病気ではないことに気付く
引っ越しの当日、家主さんから呼ばれてマンションに飛んで行って私が目にしたのは驚きの光景だった。部屋は2DKなのに、着いたのは大型トラック2台。契約の際に「以前の部屋は3LDKだったのだから荷物は可能な限り処(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 386 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 かつてない最悪の客との闘い(1) 2年に及ぶ悪夢の始まり
これは、私の27年に及ぶ賃貸仲介管理生活の中で遭遇した最悪の客との闘いの記録である。この先、善意の同業者さんや家主さんが私と同じ目に遭わないよう記録しておきたい。ご存知の方もいらっしゃるだろうが、当社(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 385 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ご紹介で来店されたお客さん 何とか間に合い、ひと安心
店の中から「熱心に貼紙広告を見ている人がいる」のは分かっていたが、たまたま来客がいて店内には入っていただかなかったお客さん、後日電話をしてきて、改めてお越しいただいたことがあった。昨年の夏だ。その時(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 384 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ガラの悪い兄を連れてきた妹 手すり設置は却下に
うちの管理物件のアパートに入居している生活保護受給者の女性。入居しているのは2階で、「階段に手すりを付けてほしい」と言ってきた。正直なところ、そのアパートの階段には構造上「手すりは必要ない」と思って(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 383 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 数多く見過ぎて決められないお客さん 決めさせたけど儲けは…
動物病院に勤めている、という若い女性が飛び込みで来店した。感じのいいお客さんだったが、話していて「うちでは決まらないな…」と思った。なぜなら、物件を見過ぎているから、である。そこそこ気に入った部屋も(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 382 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 賃貸住宅管理業者登録制度 任意ではなかなか進まない
住宅新報9月6日号で、「賃貸不動産経営管理士」試験のことが書かれていて、私も受けることにした。その時点では4問免除になる講習も受けられないから自習するしかない。 将来的には国家資格になることも視野に入(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 381 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居中の室内の様子をチェック 私は仕事を妥協しない
ある家主さんからの要請で、近々更新を迎える入居者の室内をチェックさせてもらうことになった。なぜそんなことをするかというと、入居者は猫を3匹飼っていて、それ自体は特約で認めているから構わないのだが、野(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 380 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 過去の栄光に浸る滞納者 誠実そうに見える人ほど…
当社で家賃管理をしておらず、家賃は直接家主さんの口座に振り込まれることになっているアパートの入居者の話。更新の時期が近づいてきたので、家主さんに新賃料の打ち合わせで電話すると、こんな話が出た。「実は(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 379 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 報酬はゼロのほうがよかった サービスに見合うものでは
神奈川県の知人から、祖母所有のアパートの屋根の一時的な補修と葺き替え工事の見積りを依頼された。元々そのアパートを建てた住宅メーカーの見積もりは498万円とのこと。 ぼったくり? ワンフロアに2DKが2部屋と(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 378 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 市役所や警察の対応に疑問あり 未然に防ぐのが皆さんの務めでは
夏に入った頃、相模原市の障害者福祉施設で、たった一人の男に19人もの命が奪われ多くの方が心身に傷を負われている。一連の経緯で市役所の無責任さが指摘されているが、私も同じような経験をしている。それは市役(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 377 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 世の中、どこで縁が生きるか分からないもの 日頃の行いが大事ということ
立川競輪場の近くのアパートで外装リフォーム工事をすることになった。目の前の通りは一方通行で道幅も狭い。足場を組むときと外すときには、1日トラックをとめさせてもらわなければならない。 警察に申請して許(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 376 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 似たようなひどい経験を私も受けた 差別はしないが、ビジネスにならない
だいぶ前のこと、ネットのニュースで、中国女子卓球の元五輪王者の王楠の夫が、中国版ツイッター「微博」(ウェイボー)上で日本の侵略の歴史を批判し、「日本のホテルで水を出しっ放しにした」などと書き込んでいて(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 375 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 勝手に募集条件を変える業者 家主にも不信感を抱く
当社の募集物件が2カ月経っても決まらなかった。待ちきれない家主からは「自分で近所の業者に依頼して回りたい」と連絡を受けているが、それは困るので断っていたが、ついに手紙が来た。「来月中に決まらなければ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 374 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 人生の大半を損していそうなお客さん 続編 商売はフェアに行こう
前号の記事で書いた昭島の貸家の案内の話の続編。と言っても、当社直のお客さんのことではなく、直後に問い合わせを入れてきた業者の話。「そちらのお客さんが断ったら、うちのお客さんが申し込みを入れますので」(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 373 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 人生の大半を損していそうなお客さん 努力をしないで決めつけては
昭島の貸家を案内することになった。私が夏休みに海外を旅していて、成田に着いて携帯の電源を入れると何件かの着信記録があったので、すぐにその場で電話して案内の約束をしたもの。案内そのものは5日後の日曜日(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 372 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ある若い女性の部屋探しで 久しぶりにできたいい仕事
当社の管理物件に入居していたカップルがいて、入籍を済ませていたか、同棲なのかは不明だが、先日彼女から部屋探しを依頼された。ということは、別れる、ということ。彼氏のほうは、家族全員の部屋探しを当社でさ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 371 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 他にもいた、至れり尽くせりの家主さん 理解があるオーナーに感謝
当社管理の小さな貸家を、大阪に本社を置く企業が事務所として借りることになった。間取り的には2Kだが、フローリングの洋間は12畳もあるし収納もタップリ。もう一部屋の6畳は応接間として使えるので居住用として(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 370 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 保険会社でこれだけの差が出るとは 代理店に責任転嫁は許さない
当社で管理している店舗で豪雨による雨漏りが発生した。 借主は皮工芸教室で、被害に遭ったのは専用のミシン。保険会社に連絡すると、すぐに査定をして、再調達価格として保険金79万円を直ちに支払ってくれた。(続く)