不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ不動産屋の独り言340 賃貸現場の喜怒哀楽坂口有吉 ついに孤独死したクレーマー(3) 攻撃対象が完全に私だけに
私は管理会社と入居者という関係だから縁を切ってしまうこともできない。仕方なく付き合ってはいたが、次のトラブルが起きた。 私がブログで「C型肝炎訴訟で国から出された和解案」について、「原告団の中には重(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 339 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ついに孤独死したクレーマー(2) 友人が離れ続けていった
いろんな人の厚意にもかかわらず、そのベトナム料理店が店じまいすることになった辺りから態度が豹変する。C氏は、「私の言う通りにしないからだ。私は経営の専門家でもあるから、私の言う通りに変えていたらうま(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 338 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ついに孤独死したクレーマー(1) はじめは紳士だったのが…
日本では「死者に鞭打つ行為」は嫌われるし、そのようなことをすればこちらの人格を疑われてしまうものだが、この件だけはどうしても書いておきたいと思う。 世の中に普通に、そして結構な比率で存在する「特(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 337 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 しっかり者の姉さん女房 正直者がバカを見てはダメ
当社の管理物件に、実にしっかりした姉さん女房のご夫婦がいる。まだ若いし、子供はいないが夫婦仲はよく、私から見ても相性ピッタリの夫婦である。どちらも人柄がよいので、年に1度、私のクレジットカードの特典(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 336 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 連絡がとれない入居者 双方よく知っているだけに辛い
うちの管理マンションの3DKの部屋を法人契約で借りて頂いているのだが、その会社の社長から電話があって、「申し訳ないのだが、現在の入居者を解雇することになったので解約したい」とのこと。ただし本人には内緒(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 335 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 何でもタダでするのは考えもの 無料と言わないのが得策
以前こちらのブログで書いた「法人契約から個人契約に切り替えることになった一件」の後日談。なかなか入居者本人と連絡が取れなかったが、期限切れギリギリ、1週間前になってようやく連絡してきた。法人契約を解(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 334 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 吸い寄せられるように来店したお客さん スムーズにこなし、感じる縁
中年の男性が飛び込みで来店した。現在は単身赴任で地方から来て会社の寮に入っているが、新人が入社してきて寮を追い出されることになったとか。部屋探しに残されている期間は少なく、半月くらいで転居しなければ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 333 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 セールストークの参考になる本 相手をうまく持ち上げる
我が家ではMXテレビの夕方の番組「5時に夢中!」を録画して、夕食の後でいつも夫婦で観ているのだが、番組の中で紹介された本を、うちのが「面白そうだから」とamazonで購入したので私も読んでみた。面白い、という(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 332 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 業界、今年最悪の不祥事に思う 冷静な対応も必要
秋口に、我々の業界関連で最悪の不祥事が発覚した。8年前に三井不動産レジデンシャルが販売したマンションが傾き始めた、という事件。考えられないことである。誰しも、三井不動産と聞いただけで品質には全幅の信(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 331 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 トイレの床の修理代の交渉 何でも言ってみるものだ
以前、ここで書かせて頂いた話の続編。以前の話は「トイレが詰まって汚水が床にあふれた、私は何もしていない、トイレが使えなくて困っている、早く直してくれ」とクレームを言ってきた生活保護のお年寄りの入居者(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 330 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 不動産より奥の深い業種かも 儲かっている質屋の疑惑
これは当社の管理物件に入居しているお客さんから聞いた話で、なんだかとても怖い話である。そのお客さんは慢性的な生活苦で、バイトを掛け持ちしながら誠実に生きていらっしゃる。以前は家賃の遅れもあったがキッ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 329 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家に戻れなくなった老婦人とのその後 元気を提供できれば、一番
以前にご紹介した「散歩に出たら帰り道が分からなくなってしまった老婦人」とのその後の話。何度か道でバッタリ会っていて、その度にあいさつして声を掛けるのだが、どうも私のことは全く覚えていないようだった。(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 328 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ホームレスのお客さんとのふれあい 無事が確認できて、ホッと
私の店は事情があって、武蔵村山市と立川市の生活保護受給者の新規の部屋探しはしないことにしている。だが、昨年はホームレスの人の部屋探しは2件させて頂いた。もちろん、そのホームレスの人がすぐに生活保護を(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 327 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 同業者に直接の取引を勧めた話 協力は惜しまないが、事情アリ
当社の入居者募集物件に同業者さんから問い合わせが入った。「外国人の方なんですが、相談に乗って頂けますか?」と言う。もちろん、外国人だからといって差別したりはしないが、そのアパートでは過去に、ある国の(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 326 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 久しぶりに見た内容のFAX広告 保証人引き受け会社が復権する裏事情
うちの店にも様々な企業からおびただしい数のFAX広告が連日送られてくるのだが、その中で、「おや」と珍しく思える広告があった。「連帯保証人引き受けます」というものである。身寄りもなく、連帯保証人を頼める(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 325 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 生活苦にあっても立派な外国人(2) 日本を好きでいてほしい
このお客さん、携帯電話は持っているが友人からの借り物のプリペイド式。私と電話で何か相談するときは、まず公衆電話から掛けてきて、こちらからその携帯に掛け直すようにしている。相談は長時間に及ぶときもある(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 324 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 生活苦にあっても立派な外国人(1) 何とか力になりたいが…
店番をしていたら、誰かが静かに入ってくる気配がした。 たどたどしい日本語で、「ワンルームでもいいです、お部屋を紹介してください」と言う。 年齢は私より少し若いくらいのご婦人で、ゆっくり「お国はどち(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 323 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「表具屋さんに名刺を作ってあげた」 心づかいも不動産屋には必要
うちの事務所の家主さんが長くクリーニング店の取り次ぎをしていて閉店し、その後にネイルサロンが入った話の続編。 といっても、オープンした後の話でなく工事中の話。家主さんには古くから付き合っている大工(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 322 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「他にもいた、人の好い家主さん」(3) 度が過ぎるくらいの優しさ
無事にネイルサロンを開店したが、改装の過程で壁の下地が腐っていたり、洗面所はついていないし、挙句はトイレが和式のポッチャントイレということで、それらの工事代金は家主さんが支払うことで合意していた。(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 321 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「他にもいた、人の好い家主さん」(2) 「そこまでやるか」のサービス
この話の本題は「娘にネイルサロンを開かせようとしている女性社長」の話ではない。 クリーニング店を店仕舞いして店を貸すことにした家主さんの話である。他にも希望するお客さんが3人もいて、単純に「声を掛け(続く)