不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 不動産屋の独り言 309 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 長い空室でも何もしない家主 物件のウリだけでは…
何室かの空室の入居者募集をしていて不思議に思うことがある。家主さんが遠くにお住まいというのならいざ知らず、同じ敷地に住んでいながら、一度も空気の入れ替えをしてなかったり、ドアポストの内側、つまりドア(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 308 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居申込者につかれたウソ 化粧の濃さ、まるで別人
長く空いていたマンションの一室にようやく申し込みが入ってきた。仲良くしている同業者さんからの申し込みだった。 なんでも、若い友人同士の女性2人のルームシェアとかで、2人ともそれぞれに将来の夢があって(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 307 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者からの電球交換依頼 〝売った恩〟生かして対応
当社の管理物件に、二人の自閉症の男性が入居しているが、これはそのうちの一人の話。ある休日に私の携帯が鳴った。 出てみると、「アパートのお風呂の電球が切れてしまったのですが、どうしたらいいですか?」と(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 306 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 知りたくない秘密を知ってしまった さては〝特殊関係人〟!?
某病院の院長先生がたまたまマンションの一室を所有していて、その部屋の賃貸管理をしているのだが、先日、更新を迎えた。1カ月以上前に更新通知を送っていたが、いつ伺うとの連絡もなく、何度電話しても留守電に(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 305 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 明暗分かれるタイプ正反対の家主さん どちらが得か、言わずもがな
入居者募集をしていると、管理会社からすれば家主さんは大きく二つのタイプに分かれる。 なかなか決まらなくてもうるさく言わない家主さんと、「まだ決まらないのか」と文句を言ってくる家主さんである。(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 304 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 契約の取れない新卒営業マン 当社はもう用なしか…
春になると、新卒で採用されたいろんな企業の営業マンが、当社のような小さな店にも飛び込みでやって来る。駅前から全部の店や会社に飛び込むよう言われているのだろうが、私も経験しているのでその辛さはよく分か(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 303 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 様々な注文を付ける業者 断りたいと思っていたら…
休みにくつろいでいたら携帯が鳴る。大手業者から物件の有無の問い合わせで、「これから案内したい」とのこと。 現地対応になっているキーBOXの暗証番号を教えて待つことしばし。再び電話があったのだが…、考え(続く) -
紙上ブログ不 動産屋の独り言 302 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 それほど悪事はしてこなかったが… 〝苦手〟の歯医者で腑に落ちず
珍しく不動産の仕事とは全く関係ない話を紹介したいと思う。先日、同業者さんに徒歩で訪問する途中、私の目の前で自転車に乗ったお年寄りが横転してしまった。お年寄りは仰向けに倒れていて、亀が背中を下にして起(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 301 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 消費者への利益情報など多いが 非常識で「甘い」考えも
店番をしていると、30歳くらいの男性が来店した。ウインドーに張ってある広告を見たようで、「そこに張ってある〇〇っていう部屋の初期費用はどれくらい必要ですか?」と聞く。 ということは、初期費用の用意が乏(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 300 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 開業当初から付き合いのある顧客 引退のお祝いにお酒でも
私がこの道に入って26年。当初からずっとお付き合いしている元会社経営者の話。借りていただいていたのは事務所で、そのアパートを建てた時から2DKを2部屋ぶち抜きで契約していて、駐車場も全部借りていただいてい(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 299 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 なぜ当社に来たか分からない男 家にまで迫ってきた危険…
以前に紹介した、なぜ当社に部屋探しに来たのか不審に思っていた70歳男性の素性が分かった。 当社は不動産屋なのだから、客が部屋探しに来るのは当たり前のこと。それを不審がっているほうが本来ならおかしい話(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 298 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 お人好しで理解ある家主さん 猫好き入居者の家賃を減額
何回か紹介している家主さんと入居者の話。多摩郊外のテラスハウスに猫好きの独身女性が入居している。自身も猫を数匹飼っているが、野良猫の世話もしている。先日、更新契約を迎えた。 餌代を考慮? 家主さんに(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 297 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 <役割を果たさない保証会社> 死亡で打ち切り、存在価値なし
先日、当社の管理物件内で入居者が死亡した。誰にも看取られることもなく孤独死である。まだ51歳。死後1カ月半も経っているのに私が気づくまで誰も気付かなかった。 私が気づいたのは、いつもなら月初めに当社に(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 296 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「平気で嘘をつく滞納者の話」(2) 最後に「喝」、目を覚ませ
以前紹介した滞納者。連帯保証人である市議会議員に付き添われて当社を訪れた。 店に入るなり、私に向かってその滞納者は、「浴槽が固定されていないため『これでは危ないのでガスの元栓が開けられない』と東京(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 295 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「月極駐車場をめぐる不愉快な話」 不義理な対応でやる気なし
我が家の隣人Aさんとは普段からとても仲良くしている。そのAさんは自宅前に7台の月極駐車場を所有していて、私が隣に引っ越してから当社で少しずつ管理をさせてもらえるようになった。 客付けを受託 昨年の秋頃(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 294 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「家賃滞納の常習犯」 非礼な行い最後まで続く
4年前の入居以来、ずっと2カ月分ずつ家賃が遅れていた入居者のAさん。ある月も、月初に「今月末に2カ月分を支払う」と約束していたが実行されなかった。そしたら家主さんから「もう4カ月分溜まっている」との連絡(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 293 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「いいお客様から利益いただく」 無償のはずが気遣いで…
当社の管理物件にもう12年も入居していただいているお客様から電話があった。大企業に勤務する独身男性で、「永年勤続の特典で2週間の休暇が与えられるのを機会に、その間に準備ができるので引っ越しをしようかと(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 292 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「知り合った中で最もセコイ男」 冷たいようだが自業自得
何回か紹介している「セコイ男」の言わば総集編。私は裕福な暮らしをしているワケではないが、金銭だけは身ギレイにしていて、誰かと一緒に食事しても、余程の目上の方でもなければご馳走にはならないし、割り勘に(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 291 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「法人会からの不思議な案内」 払うべきものは払うべき
当社は法人会には入っていないのだが、会員募集で回ってくるご婦人と懇意にしているからか、毎月会報誌が届く。その会報誌と一緒にチラシが入っているのだが、それが不思議な内容であった。 5ゼロキャンペーン (続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 290 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「情けない同業者の対応」 プロなら家主の説得を
古くからのブログ仲間で、今はもうブログを閉鎖してしまっている読み手さんがいる。その人は芸者さんという特殊な職業だったので、私なんかのブログよりインパクトも人気もある。わざわざ友人と、その人がいる温泉(続く)