不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
-
紙上ブログ 不動産屋の独り言 289 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「最終的にURの物件を勧めた話」 利益ならずも感じる喜び
店番をしていたら純朴そうな青年が部屋探しで来店した。苗字自体はどこにでもある姓だったが、過去に当社で6回も部屋を借りてくださった方と同じだったので、「もしかして岩手のご出身ですか?」と聞くと、「はい、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 288 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「不義理な中抜き行為(2)」 利益ない行為にあきれる
前回紹介した中抜きを勧めてきたB社。以前から業界での評判はよくない。私もこの業界に入る前から「相当にあくどい」と聞いていたある会社の傘下に入っているくらいだ。知人も「ネットで調べたら点検にも来ないと(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 287 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「不義理な中抜き行為(1)」 しこりが残るダメな行為
これは私が直接関わった話ではないが、憤りを抑えきれない話なので紹介しておきたい。 私の旅仲間の娘さんが結婚して子供も生まれ、そろそろ家を購入しよう、ということでいろいろと見て廻ったら、たまたま実家(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 286 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「なぜ当社を訪ねてきたのか」 不審な紹介者、注意して対応
夕方4時ごろ、70歳の男性が来店した。「今借りているアパートが老朽化してきたので家主から立ち退きを求められて、今年度末までに明け渡すように言われていて…」とのこと。 迫る立退き 宅建の資格も持っているの(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 285 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「転入のあいさつがもたらす効果」 入居後、家主の対応に違いも
先日、問い合わせがあり、現地で待ち合わせをして内見したお客様。無事に契約と引っ越しを済ませ、家主さんや他の入居者の皆さんにもあいさつを終えた後、電話があった。 二件の用件があって、一件は前入居者宛(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 284 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「3歳から知る娘さんの引っ越し」 可能な限り「お役に立つ」
度々(前号も)こちらで紹介している20年来のお客様である娘さん。引っ越し当日の朝になって慌ててメールしてきた。「バタバタしていて、昨日のうちに管理会社さんに移転先の鍵をもらいに行けなかったのですが、どう(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 283 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「3歳から知る娘さんの部屋探し」 儲けはないが納得の仕事
何回か紹介させていただいた娘さんの話の続編。 母親が病死したため、兄二人と借りていたアパートを退去し、それぞれ独立して暮らすことになった。お兄さんは仕事の関係で遠方に引っ越すことになり、一人は静岡(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 282 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「昔と違う保証会社の業態」 サービス内容の再考を
以前も紹介しているが、最近は保証会社の本来の目的や内容が昔と違ってきているように思える。 ひと口に保証会社と言っても形態は様々で、昔は「内容が悪くて審査が通らないのが分かりきっていた客や、身寄りの(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 281 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「1年前、相談に乗ったお客様」 思い通じ、連絡いただく
今から1年前に当社に「家を買いたいのですが」と相談に来たお客様がいる。その時、私はお客様のご希望などを詳しく聞いて、「今のお客様の状況ではまだ買わないほうがいいですよ。これとこれの条件が整うまでお待(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 280 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「高学歴なのに定職に就かない男性」 聡明な彼女がいて安心
うちの管理物件に超一流大学を出ているのに定職に就かず、フリーター生活を送っている若者がいる。 以前は学歴を生かして塾の講師をしていたようだが、その後ビル清掃会社でパートとして働いていた。性格はすこ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 279 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「見た目で損をしている客」 正直に話し、信用得る
ある日の午後、店番をしていたら、店頭の貼出し広告を見ながら話をしている若い男性2人組の声が聞こえてきた。話の内容から、なんだかチャラそうな雰囲気が感じられて、正直、「入ってこなければいいな」と思って(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 278 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「従業員の家賃にケチな社長」 結局は〝損〟をすることに
当社によく、従業員の部屋探しに来てくれる東南アジアの某国の社長がいる。 レストランを何店舗も経営していて、エスニック料理やインドカレーを提供しているがインド人ではない。東南アジアでは貧国に入るが、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 277 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護受給者について」 業界の協力で減少も可能
20年前には、当社の管理物件に生活保護受給者は一人もいなかったのだが、今は常時10世帯を超えている。 先日、ある協会の方が、「うちの町でも半分は不正受給者ではないかと思います」と話していた。私も全く同(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 276 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「管理の意味を誤解する家主」 後味の悪い〝契約終了〟
二度にわたってこのコラムで紹介させていただいた「管理の意味を誤解している」家主の件。先日電話があって「10月いっぱいで管理を切らせていただきます」とのこと。 撤去費用負担後に 遅かれ早かれそうなるとは(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 275 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「2年前に退去した客からの依頼」 郷里での努力促したが…
今から2年程前、東京での暮らしをやめて郷里の北海道に帰ったお客様がいる。そのお客様から久しぶりに電話があった。 「また東京で暮らしたいので部屋探しをお願いします」との依頼であった。とても嬉しい電(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 274 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「人柄のよいお客さんからの申し込み」 会った時、既に審査開始
ネット広告を出していた多摩郊外の2DKの物件に問い合わせが入った。 現在は都営住宅に入居しているが、収入に応じて徐々に家賃が上がっていくので、かえって民間のアパートのほうが安いのでは、と思ったらしい。(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 273 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「家賃滞納者の勝手な言い分」 無責任さに厳しく対応
長く当社の管理物件に住んでいる男がいる。入居時には結婚していたが、やがて離婚して子供は奥さんが引き取り、一人で残っていたのだが、それまではきちんと払っていた家賃も滞納気味になる。 家主さんから「催(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 272 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「風評被害対応の営業マンが来社」 商売にならず落胆の様子
定休日の水曜日、家でくつろいでいると携帯が鳴る。表示された画面を見ると、相手は携帯の番号だが、私が登録している900件の番号のうちには含まれていない番号だったので、休日でもあるし、出たくはなかったのだ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 271 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「退去取りやめで、浴室が全自動に」 人柄のよい人は得をする
更新契約を終えたばかりの入居者から退去の連絡を受けた。そのアパートはお風呂が落とし込みで追い炊きができない。入居しているのは若い夫婦。共働きで帰宅時間が違うので、その都度お湯を足して温度調節しなけれ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 270 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「客付業者が説明を間違えた結果」 仲介料返還となったが…
当社で入居者募集している部屋を同業者さんが案内してくださり、申し込みが入ることになった。普段から仲良くしている業者さんで、とてもありがたかったのだが、トラブルが発生した。 プロパンか都市ガス 数日後(続く)