不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 不動産屋の独り言 280 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「高学歴なのに定職に就かない男性」 聡明な彼女がいて安心
うちの管理物件に超一流大学を出ているのに定職に就かず、フリーター生活を送っている若者がいる。 以前は学歴を生かして塾の講師をしていたようだが、その後ビル清掃会社でパートとして働いていた。性格はすこ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 279 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「見た目で損をしている客」 正直に話し、信用得る
ある日の午後、店番をしていたら、店頭の貼出し広告を見ながら話をしている若い男性2人組の声が聞こえてきた。話の内容から、なんだかチャラそうな雰囲気が感じられて、正直、「入ってこなければいいな」と思って(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 278 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「従業員の家賃にケチな社長」 結局は〝損〟をすることに
当社によく、従業員の部屋探しに来てくれる東南アジアの某国の社長がいる。 レストランを何店舗も経営していて、エスニック料理やインドカレーを提供しているがインド人ではない。東南アジアでは貧国に入るが、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 277 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護受給者について」 業界の協力で減少も可能
20年前には、当社の管理物件に生活保護受給者は一人もいなかったのだが、今は常時10世帯を超えている。 先日、ある協会の方が、「うちの町でも半分は不正受給者ではないかと思います」と話していた。私も全く同(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 276 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「管理の意味を誤解する家主」 後味の悪い〝契約終了〟
二度にわたってこのコラムで紹介させていただいた「管理の意味を誤解している」家主の件。先日電話があって「10月いっぱいで管理を切らせていただきます」とのこと。 撤去費用負担後に 遅かれ早かれそうなるとは(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 275 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「2年前に退去した客からの依頼」 郷里での努力促したが…
今から2年程前、東京での暮らしをやめて郷里の北海道に帰ったお客様がいる。そのお客様から久しぶりに電話があった。 「また東京で暮らしたいので部屋探しをお願いします」との依頼であった。とても嬉しい電(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 274 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「人柄のよいお客さんからの申し込み」 会った時、既に審査開始
ネット広告を出していた多摩郊外の2DKの物件に問い合わせが入った。 現在は都営住宅に入居しているが、収入に応じて徐々に家賃が上がっていくので、かえって民間のアパートのほうが安いのでは、と思ったらしい。(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 273 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「家賃滞納者の勝手な言い分」 無責任さに厳しく対応
長く当社の管理物件に住んでいる男がいる。入居時には結婚していたが、やがて離婚して子供は奥さんが引き取り、一人で残っていたのだが、それまではきちんと払っていた家賃も滞納気味になる。 家主さんから「催(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 272 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「風評被害対応の営業マンが来社」 商売にならず落胆の様子
定休日の水曜日、家でくつろいでいると携帯が鳴る。表示された画面を見ると、相手は携帯の番号だが、私が登録している900件の番号のうちには含まれていない番号だったので、休日でもあるし、出たくはなかったのだ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 271 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「退去取りやめで、浴室が全自動に」 人柄のよい人は得をする
更新契約を終えたばかりの入居者から退去の連絡を受けた。そのアパートはお風呂が落とし込みで追い炊きができない。入居しているのは若い夫婦。共働きで帰宅時間が違うので、その都度お湯を足して温度調節しなけれ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 270 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「客付業者が説明を間違えた結果」 仲介料返還となったが…
当社で入居者募集している部屋を同業者さんが案内してくださり、申し込みが入ることになった。普段から仲良くしている業者さんで、とてもありがたかったのだが、トラブルが発生した。 プロパンか都市ガス 数日後(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 269 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護老人の孤独死後の問題」 行政と話し合いも必要
仲良くさせていただいている同業者の方と、昨今の生活保護受給者の実情について電話で話していて、こんな話を聞いた。 「数年前までは、生活保護を受けている老人がアパートで孤独死すると、市で後片付けなんか(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 268 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護受給者がこんなに!」 経費削減策を提案したが…
私は今、某市の生活福祉課と揉めている。あまりのお役所仕事に腹を立てているからであって、それは後日こちらで紹介させていただくが、その過程で思ったことをまず紹介したい。 家賃支出20億円 市の生活福祉課の(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言267 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「管理の意味を誤解している家主(2)」 相手の立場になってみれば…
アパート敷地に不法投棄された冷蔵庫処置に関して、大家とトラブルになった件で、業界の先輩であり私が最も信頼を寄せている社長に相談した後編。 社長は私の話を聞くと、「それは坂口さんが間違っています」と(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 266 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「管理の意味を誤解している家主(1)」 責任の所在、理解あるのか…
多摩郊外のアパートの敷地に、単身者用の冷蔵庫と粗大ゴミが不法投棄されていると住人から連絡があった。家主に連絡すると「リフォーム業者さんが片付けてくれないかしら…」と言う。もちろん、タダでということで(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 265 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ネット重説解禁の流れに危惧」 両刃の剣、判断は慎重に
宅建業法の重要事項説明の方法について、ネットでの重説を解禁する方向で検討されているとか。当社にもアンケート依頼があって、賛成か反対かを問われたが、正直、微妙である。 IT環境がすこぶる進歩していて、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 264 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「『自分では何もしない家主』のその後」 タダ利用されないよう警告
露天商の入居者の追い出しで、私が相談にのっていた家主の話の続編である。 何度も電話やメールをして、玄関ドアや車に「連絡ください」と貼紙をしても一向に連絡をくれなかったが、動きがあった。 他社に業務依(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 263 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「家に戻れなくなった徘徊老婦人との再会」 今度は帰路につき安堵
以前紹介した、当社の前で自分が住んでいる老人ホームに戻れなくなった老婦人と街で再会した。目が合ったので笑顔で軽く会釈すると、怪訝そうに「どちら様でしたでしょうか?」とたずねる。まぁ、覚えてなくて当然(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 262 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「狂気の隣人トラブルの結末」 穏やかな対応で早期解決
以前に紹介した真夜中に大声で叫んだりサーチライトで投光していた、アパート向かいの狂気の隣人に関するトラブルであるが、意外と早く決着した。 当初は年老いた両親も「うちの息子に限ってそんなことはしな(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 261 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「飛び込み証券マン、第一印象は良かったが…」 残念な対応にがっかり
店番をしていると、実にいろんな営業マンが来る。そろそろ店を閉めようか、という頃になって一人の営業マンが飛び込んできた。 証券会社の営業マンだった。感じがよかったので少しお付き合いをすることにした。(続く)