不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
-
紙上ブログ 不動産屋の独り言 260 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「感じのいいカップルに紹介できず」 罪滅ぼしに食事を奢る
立川のNPO法人に就職が決まったという京都の学生さんから部屋探しの依頼を受けた。 あらかじめ希望を伺っていて来店日時に合わせて候補物件を検索すると、出てきた部屋は24室。その内、管理会社が良心的でない部(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 259 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「元ホームレス客の総入れ歯が完成」 アフターサービスで食事に招待
以前こちらの紙面で紹介した、当社で部屋を紹介したホームレスの男性。私の勧めで歯の治療を受けることになり、先日治療が完了してほぼ総入れ歯になった。うちの店に寄って嬉しそうに歯を見せてくれた。2カ月も布(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 258 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「公務員でも契約を拒否するケース」 真面目な人に迷惑かかる
店番をしていたら夕方、若いカップルが来店した。部屋探しかと思っていたら「駐車場を紹介してほしい」とのこと。できるだけ安いほうがよい、とのことで、お仲間さんで管理している駐車場で心当たりがあったので紹(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 257 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「帰れない老婦人に道を尋ねられて」 「社会への恩返し」の気持ちで
私が12時ごろ店に戻ると、店の前を老婦人がウロウロしている。どうやら道に迷っているような様子であった。 私と目が合うと、「すみません、この辺に交番はありますか?」と聞く。「はい、ありますよ。向こうに見(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 256 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ブログ読者の家探し」 結果連絡、今回はどうか
以前紹介した、風評被害解消の会社の営業マン訪問中に、部屋探しを依頼してきた私のブログの読者さんの部屋探し。こんな展開になった。 今月中の契約希望 本人の事情については詳しくは書けないが、5月22日に電(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 255 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「アパート向かいの狂気の隣人」 解決まで遠い道のり
夜逃げした中国人一家の後に新しい入居者が5月から入居したのだが、大変なトラブルに遭っている。 アパートの南側には戸建ての二世帯住宅があって、1階には86歳になる老夫婦、2階には53歳の独身の息子が暮らして(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 254 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「最もセコイ入居者のその後」 目先の〝得〟優先で大損に
この仕事を始めて以来、数多くのお客さんと接してきたが、金銭に細かい、と言うより最もセコイ男の話を以前紹介した。その続編である。 塗装をしに来る業者の駐車場として、「駐車場込みで部屋を借りているがそ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 253 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「入居者が亡くなったのに……」 ハートのない家主の対応
以前の話になるが、貸家を借りていた家族のご主人が急死して、私に奥様から「娘と2人ならこんなに広い家は必要ないから、もっと安いところを探してもらうか、家主さんに家賃交渉していただくことは可能でしょうか?(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言252 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「とことん身勝手な大家」 正当な対価の基準必要
以前、こちらのブログで紹介したことがある身勝手な家主の話。 テキ屋(境内の縁日の屋台などで焼きそばなどを売っている人)の入居者で、家賃も滞りがちで電話しても出ないし折り返してもこない。約束した退去(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言251 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「丁寧さに欠ける電話説明」 しっかり伝え相談者に安心を
ファミレスでランチを取っていると携帯が鳴る。表示された番号を見ると、首都圏からではなくかなり遠いところの市外局番のようだ。 読者からの連絡 最近は九州や北海道に拠点を置くHP作成会社からの営業電(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言250 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ルーズな滞納常習者への対応」 業者間で共有すべき情報か
用があって向かいの同業者を訪問すると、机の上にいくつか封筒が積んである。その一番上の宛名に見覚えがあった。社長に「この人どうしたの?」と聞くと、「ああ、うちのアパートを契約してもらって、家主さんの署(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言249 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護費を寄付するホームレス」 人を思いやる心に感動
先日こちらで紹介した気前のよいホームレスさんとは別のお客さんの話。 2年前に部屋を紹介した時には、日当たりのよくない部屋であるにもかかわらず、「こんな部屋でまた暮らせるようになるなんて夢のようで(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言248 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「カネに執着した家主の末路」 案の定、トラブルが発生
以前、紹介した85歳の家主の話の続編。 ボケていて金銭の管理ができなくなっているのを心配した弟さん夫妻から頼まれて、私が通帳とカードを預かっていたが、きっちりカネの出入りを報告していた私を警察に訴(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言247 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「無責任男に弄ばれた女性」 同居させ、駐車場も確保したが…
当社の管理アパートに入居している女性から相談の電話があった。その女性は、4年ほど前に離婚した際、幼い娘さんの親権を得て、そのアパートに母娘で引っ越してきたのだが、1年ほど前に「ご縁があって再婚する」と(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言246 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「あちこちに借金を頼む女性」 いずれ事件起こすのでは…
こちらのブログでも以前に何回か取り上げている「2000万円もタンス預金がありながら生活保護を受けていた女性H」の話の続編。 カモにされ借金 カネを持っていることが友人にも知られてしまい、いいように(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言245 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「振込手数料に関する対応」 細やかな〝気遣い〟重要
ある同業者さんが管理する物件を案内し、申し込みを入れ、契約も無事に完了したのだが、私からすると納得がいかない出来事があった。 その業者さんの社長はよく存じ上げているし立派な方である。従業員の皆さ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 244 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ホームレスからの気遣い」 まさかの食事のお誘い
店番をしていたら、表に1台の自転車が止まる。カーテン越しに見ると、荷台に大きなダンボール箱を3つも積んでいるからすぐにホームレスの人だと分かった。 手切金500万円? 店に入ってきて「カネならあるんだけど(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 243 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「スナックで働き始めた入居者の妻(下)」 手遅れで離婚、退去に…
知り合いのスナックを手伝い始めた奥さん。ついには家には帰らなくなった。ご主人がスナックの経営者に問い合わせても「私は知らないし、家に帰ってないとは思わなかった」とのこと。水商売を経営しているママが毎(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言242 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「スナックで働き始めた入居者の妻(上)」 戻らぬ妻、憔悴する旦那
ある家主さんから相談を受けた。家主さんは同じマンションの1階に住んでいて、入居者のプライバシーに干渉したりはしないが、様子の変化などに注意を払ってくれている。家主さんが言うには、「3階のKさんの奥さん(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言241 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「紹介で来社した同居希望の兄妹」 睦まじい仲の良さに好感
店番をしていたら、男子大学生と母親が入ってきた。第一印象からとても感じが良い。「どなたの部屋探しですか?」と聞くと、母親が「この子と妹が一緒に暮らせる部屋をお願いします」とのこと。兄の方は既に大学生(続く)