不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
-
紙上ブログ 不動産屋の独り言249 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護費を寄付するホームレス」 人を思いやる心に感動
先日こちらで紹介した気前のよいホームレスさんとは別のお客さんの話。 2年前に部屋を紹介した時には、日当たりのよくない部屋であるにもかかわらず、「こんな部屋でまた暮らせるようになるなんて夢のようで(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言248 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「カネに執着した家主の末路」 案の定、トラブルが発生
以前、紹介した85歳の家主の話の続編。 ボケていて金銭の管理ができなくなっているのを心配した弟さん夫妻から頼まれて、私が通帳とカードを預かっていたが、きっちりカネの出入りを報告していた私を警察に訴(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言247 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「無責任男に弄ばれた女性」 同居させ、駐車場も確保したが…
当社の管理アパートに入居している女性から相談の電話があった。その女性は、4年ほど前に離婚した際、幼い娘さんの親権を得て、そのアパートに母娘で引っ越してきたのだが、1年ほど前に「ご縁があって再婚する」と(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言246 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「あちこちに借金を頼む女性」 いずれ事件起こすのでは…
こちらのブログでも以前に何回か取り上げている「2000万円もタンス預金がありながら生活保護を受けていた女性H」の話の続編。 カモにされ借金 カネを持っていることが友人にも知られてしまい、いいように(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言245 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「振込手数料に関する対応」 細やかな〝気遣い〟重要
ある同業者さんが管理する物件を案内し、申し込みを入れ、契約も無事に完了したのだが、私からすると納得がいかない出来事があった。 その業者さんの社長はよく存じ上げているし立派な方である。従業員の皆さ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 244 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ホームレスからの気遣い」 まさかの食事のお誘い
店番をしていたら、表に1台の自転車が止まる。カーテン越しに見ると、荷台に大きなダンボール箱を3つも積んでいるからすぐにホームレスの人だと分かった。 手切金500万円? 店に入ってきて「カネならあるんだけど(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 243 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「スナックで働き始めた入居者の妻(下)」 手遅れで離婚、退去に…
知り合いのスナックを手伝い始めた奥さん。ついには家には帰らなくなった。ご主人がスナックの経営者に問い合わせても「私は知らないし、家に帰ってないとは思わなかった」とのこと。水商売を経営しているママが毎(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言242 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「スナックで働き始めた入居者の妻(上)」 戻らぬ妻、憔悴する旦那
ある家主さんから相談を受けた。家主さんは同じマンションの1階に住んでいて、入居者のプライバシーに干渉したりはしないが、様子の変化などに注意を払ってくれている。家主さんが言うには、「3階のKさんの奥さん(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言241 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「紹介で来社した同居希望の兄妹」 睦まじい仲の良さに好感
店番をしていたら、男子大学生と母親が入ってきた。第一印象からとても感じが良い。「どなたの部屋探しですか?」と聞くと、母親が「この子と妹が一緒に暮らせる部屋をお願いします」とのこと。兄の方は既に大学生(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 240 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「潰れる会社はすぐ分かる(下)」 挨拶しに来ない社長
さて、私も執念深いので駐車場の「社長専用」「専務専用」のプレートは、その後別の役員に話をして外してもらったのだが「その会社が潰れる」と思った根拠は他にもある。それは「経営者自身の器」、つまり資質であ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 239 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「潰れる会社はすぐ分かる(中)」 残ったのはイエスマン
先週の「駐車場のパネルが剥がされなかった話」を具体的に検証したい。パターンとしては3通り考えられるのだが、(1)私には「ごもっとも」と言っていながら実は誰もそうは思っていなかった(2)社長に言ってはみたが(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 238 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「潰れる会社はすぐ分かる(上)」 正論を述べられない社員
当社が今の場所に店舗を構えて20年余り、その間に隣や近所にいくつか同業者の店がオープンして、その度に、うちは潰れてしまうのではないか、と近所の人から噂されていたようだが、どういうワケか生き残っていて、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 237 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「気配りある中国人の話」 得をするのは〝人柄〟ゆえ
以前、この紙上ブログで紹介した「日本人以上に気配りができる中国人」のその後の話。 2年ほど同じ中国人留学生同士で3DKの部屋をルームシェアしていたが、更新期限前に1人が帰国して、残った2人のうちの1人が家(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言236 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「意地を張り通した老人」 娘に財産わたり安堵する
当社の筋向かいに老夫婦で経営する大判焼き店があった。店内に厨房を囲むようにカウンター席が6つあるだけの小さな店で、20年前の夏に私が店を出した時にはずっと閉まっていたので「貸店舗なのかな」と思っていた(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 235 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「欲をかけばお客さんは逃げる」 〝条件違い〟が不信感に
多摩郊外の貸家に、同業者から問い合わせがあった。「お客さんは中国人だけど、中国人ということで断られることがあるか」と聞く。また、「図面を見せたら興味を示して、今にも飛んで見に行きそうな勢いだから、こ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言234 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「挨拶状に対する気持ち」 最低限の〝ハート〟持って
商売をしていると、折々の挨拶状を出す機会は多い。年賀状もその1つである。日頃のご無沙汰をたった50円で帳消しにしてくれ、改めて人間関係を構築するのに便利なものではあるが、毎年かなり悩まされているのも事(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言233 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「同業者との世間話」 〝同じ客での苦労〟に驚き
こんなこともあるんだ…、と驚いた話。当社の募集広告に同業者さんから申し込みが入った。客付けしてくれたのでなく、社員の方が借りたい、とのこと。審査も通り、契約金も直ぐに振り込んでもらい、契約に来ていた(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 232 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「本業以外で稼ぐこと(2)」 皆の〝ウィン〟が必要 客付けは不利益
前回の引っ越し業者3社で立ち上げた賃貸物件紹介サイトの話の続編。引っ越し業者は自分たちで立ち上げた賃貸物件紹介サイトで得た広告料名目の紹介料を利益にしよう、と考えているものとばかり思っていたのだが、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 231 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「本業以外で稼ぐこと(1)」 素人の他業種進出は禁物
引っ越し業者がパンフレット補充のために店に来た。そのついでに、ある提案をしてきたが、あまり感心できない内容だったのでキツく叱った。 サイトの売り込み 「この度、日頃お世話になっている不動産業者さんの(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 230 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「滅多にない更新直後の値下げ」 人柄が良い人は得をする
当社の管理マンションに入居している男性の更新契約をした。いつものように家主さんに更新後の家賃をどうするか問い合わせると、「今と同じ家賃で」とのこと。 相場は下落だが 周辺の賃料相場は下がっているのだ(続く)