不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 不動産屋の独り言 268 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護受給者がこんなに!」 経費削減策を提案したが…
私は今、某市の生活福祉課と揉めている。あまりのお役所仕事に腹を立てているからであって、それは後日こちらで紹介させていただくが、その過程で思ったことをまず紹介したい。 家賃支出20億円 市の生活福祉課の(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言267 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「管理の意味を誤解している家主(2)」 相手の立場になってみれば…
アパート敷地に不法投棄された冷蔵庫処置に関して、大家とトラブルになった件で、業界の先輩であり私が最も信頼を寄せている社長に相談した後編。 社長は私の話を聞くと、「それは坂口さんが間違っています」と(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 266 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「管理の意味を誤解している家主(1)」 責任の所在、理解あるのか…
多摩郊外のアパートの敷地に、単身者用の冷蔵庫と粗大ゴミが不法投棄されていると住人から連絡があった。家主に連絡すると「リフォーム業者さんが片付けてくれないかしら…」と言う。もちろん、タダでということで(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 265 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ネット重説解禁の流れに危惧」 両刃の剣、判断は慎重に
宅建業法の重要事項説明の方法について、ネットでの重説を解禁する方向で検討されているとか。当社にもアンケート依頼があって、賛成か反対かを問われたが、正直、微妙である。 IT環境がすこぶる進歩していて、(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 264 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「『自分では何もしない家主』のその後」 タダ利用されないよう警告
露天商の入居者の追い出しで、私が相談にのっていた家主の話の続編である。 何度も電話やメールをして、玄関ドアや車に「連絡ください」と貼紙をしても一向に連絡をくれなかったが、動きがあった。 他社に業務依(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 263 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「家に戻れなくなった徘徊老婦人との再会」 今度は帰路につき安堵
以前紹介した、当社の前で自分が住んでいる老人ホームに戻れなくなった老婦人と街で再会した。目が合ったので笑顔で軽く会釈すると、怪訝そうに「どちら様でしたでしょうか?」とたずねる。まぁ、覚えてなくて当然(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 262 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「狂気の隣人トラブルの結末」 穏やかな対応で早期解決
以前に紹介した真夜中に大声で叫んだりサーチライトで投光していた、アパート向かいの狂気の隣人に関するトラブルであるが、意外と早く決着した。 当初は年老いた両親も「うちの息子に限ってそんなことはしな(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 261 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「飛び込み証券マン、第一印象は良かったが…」 残念な対応にがっかり
店番をしていると、実にいろんな営業マンが来る。そろそろ店を閉めようか、という頃になって一人の営業マンが飛び込んできた。 証券会社の営業マンだった。感じがよかったので少しお付き合いをすることにした。(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 260 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「感じのいいカップルに紹介できず」 罪滅ぼしに食事を奢る
立川のNPO法人に就職が決まったという京都の学生さんから部屋探しの依頼を受けた。 あらかじめ希望を伺っていて来店日時に合わせて候補物件を検索すると、出てきた部屋は24室。その内、管理会社が良心的でない部(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 259 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「元ホームレス客の総入れ歯が完成」 アフターサービスで食事に招待
以前こちらの紙面で紹介した、当社で部屋を紹介したホームレスの男性。私の勧めで歯の治療を受けることになり、先日治療が完了してほぼ総入れ歯になった。うちの店に寄って嬉しそうに歯を見せてくれた。2カ月も布(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 258 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「公務員でも契約を拒否するケース」 真面目な人に迷惑かかる
店番をしていたら夕方、若いカップルが来店した。部屋探しかと思っていたら「駐車場を紹介してほしい」とのこと。できるだけ安いほうがよい、とのことで、お仲間さんで管理している駐車場で心当たりがあったので紹(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 257 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「帰れない老婦人に道を尋ねられて」 「社会への恩返し」の気持ちで
私が12時ごろ店に戻ると、店の前を老婦人がウロウロしている。どうやら道に迷っているような様子であった。 私と目が合うと、「すみません、この辺に交番はありますか?」と聞く。「はい、ありますよ。向こうに見(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 256 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ブログ読者の家探し」 結果連絡、今回はどうか
以前紹介した、風評被害解消の会社の営業マン訪問中に、部屋探しを依頼してきた私のブログの読者さんの部屋探し。こんな展開になった。 今月中の契約希望 本人の事情については詳しくは書けないが、5月22日に電(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 255 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「アパート向かいの狂気の隣人」 解決まで遠い道のり
夜逃げした中国人一家の後に新しい入居者が5月から入居したのだが、大変なトラブルに遭っている。 アパートの南側には戸建ての二世帯住宅があって、1階には86歳になる老夫婦、2階には53歳の独身の息子が暮らして(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 254 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「最もセコイ入居者のその後」 目先の〝得〟優先で大損に
この仕事を始めて以来、数多くのお客さんと接してきたが、金銭に細かい、と言うより最もセコイ男の話を以前紹介した。その続編である。 塗装をしに来る業者の駐車場として、「駐車場込みで部屋を借りているがそ(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 253 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「入居者が亡くなったのに……」 ハートのない家主の対応
以前の話になるが、貸家を借りていた家族のご主人が急死して、私に奥様から「娘と2人ならこんなに広い家は必要ないから、もっと安いところを探してもらうか、家主さんに家賃交渉していただくことは可能でしょうか?(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言252 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「とことん身勝手な大家」 正当な対価の基準必要
以前、こちらのブログで紹介したことがある身勝手な家主の話。 テキ屋(境内の縁日の屋台などで焼きそばなどを売っている人)の入居者で、家賃も滞りがちで電話しても出ないし折り返してもこない。約束した退去(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言251 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「丁寧さに欠ける電話説明」 しっかり伝え相談者に安心を
ファミレスでランチを取っていると携帯が鳴る。表示された番号を見ると、首都圏からではなくかなり遠いところの市外局番のようだ。 読者からの連絡 最近は九州や北海道に拠点を置くHP作成会社からの営業電(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言250 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「ルーズな滞納常習者への対応」 業者間で共有すべき情報か
用があって向かいの同業者を訪問すると、机の上にいくつか封筒が積んである。その一番上の宛名に見覚えがあった。社長に「この人どうしたの?」と聞くと、「ああ、うちのアパートを契約してもらって、家主さんの署(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言249 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「生活保護費を寄付するホームレス」 人を思いやる心に感動
先日こちらで紹介した気前のよいホームレスさんとは別のお客さんの話。 2年前に部屋を紹介した時には、日当たりのよくない部屋であるにもかかわらず、「こんな部屋でまた暮らせるようになるなんて夢のようで(続く)