明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 記事一覧
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明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第216回 バランス釜 古い仕組みとはいえ魅力も 本多颯汰 不動産学部1年
【学生の目】 南船橋駅から少し歩いた住宅街で、見慣れない金属製の突起がある家を見つけた。聞くと、それはバランス釜の給排気筒である。 バランス釜は、写真のように建物の外壁から突出する給排気筒で給気と(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第215回 都市の景観を守る ケンブリッジと京都の共通点 川本和輝 不動産学部3年
【学生の目】 夏休みの海外研修で訪れた英国ケンブリッジは、人口12万の都市である。有名な大学街で世界から観光客が訪れる。研修で学んだ英国の都市や建築規制と日本の違いを確認するため、京都を訪れた。 京(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第214回 左右を反転させた家 個性と風情はデザインの力 朽方勇祐 不動産学部1年
【学生の目】 建物の構造について勉強が進むと、以前は気にも留めなかったものに意味があることに気づかされる。その一つが屋根の形だ。屋根の役割は大きく、雨や風などから建物を守るために、気候や地形などに(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第213回 シンプルな木造住宅 都会にあるログハウスの温かさ 武田亜輝士 不動産学部3年
【学生の目】 都心部から少し離れた住宅地にひょっこりと佇む、温かみのある戸建て住宅が目に留まった。南側の2階部分に10寸勾配程度の屋根があるベランダと1階部分に手すりのついたデッキがあり、北側に3寸勾配(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第212回 クルドサック道路 超高齢社会で利用の幅広がる 内藤希 不動産学部3年
【学生の目】 華やかに見え、高級感のある住宅街で一つの道路が目に留まった。住宅街、とくに高級住宅街では道幅が広く、見通しのよい道路がその街のシンボルとなるが、それとは正反対の「行き止まり道路」であ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第211回 西川美波 不動産学部3年 生きている町並み 文化を守る仕組みが必要だ
【学生の目】 夏のゼミ合宿で千葉県佐原の重要伝統的建造物群保存地区を訪れた。重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建)は、文化財保護法が規定する文化財のひとつで、市町村が都市計画や条例で定める伝統的(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第210回 様々なドライエリア 地階の価値高める効果は共通 池羽七海 不動産学部4年
【学生の目】 晴天に恵まれることが少ないと日常生活に不快を感じることがある。太陽光に含まれる紫外線を浴びると体内でビタミンDが生成され骨が丈夫になるから、日光は大切だ。歴史的には、地下室居住や大(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第209回 緑地公園を生かす 自然生態系で印象の改善を
【学生の目】 通学時に通る雑木林のような公園=写真=に目を引かれた。公園は神社に隣接し、周囲には低層の戸建て住宅が多い場所にある。檜などの樹木が密生して日差しがほとんど入らず、公園内は昼間でも薄暗い(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第208回 真四角を用いた家 個性的設計由来が知りたい 桜庭修子 不動産学部4年
【学生の目】 不動産学部では、不動産の知識はもちろん、建築計画等の講義を通して、建築物の部位や単位空間についても学ぶ。それらが統合されて1つの建築物なるため、各部位の計画上の要点を知ることが重要なこ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第207回 彫刻のような建物 正方形の立面と鉄の重厚感も 武田亜輝士 不動産学部3年
【学生の目】 低層の建物が並ぶ住宅街を歩いているとひときわ目立つマンションが目に入った。建物、外構、植栽が一体化した大きな彫刻のようで、一般の建物とは異なる存在感がある。 まず、古風で無機質な鉄(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第206回 超高層ビルのガラス壁 建設目的やデザインを知ると… 池羽七海 不動産学部4年
【学生の目】 東京・大手町の地下道からC3を出ると読売新聞東京本社ビルに入る。外観が重厚感にあふれる一方、3層吹き抜けの1階ホールには解放感がある。本社ビルの重量感と利用時の開放感を両立させる設計意図(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第205回 ラウンドアバウト 省エネと安全両立できる手法
【学生の目】 旅行で出かけた軽井沢で、都心部では見かけない環状交差点(ラウンドアバウト)をみつけた。道路も不動産だが、多くの人は不動産と聞くと土地に定着した建物をイメージするのではないだろうか。 (続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第204回 利便性に付け加えるもの 首都高の景観を親しみやすく 池羽七海 不動産学部4年
【学生の目】 3年後に開催される「東京2020」に関心があり、施設見学の一環としてお台場から浅草まで水上バスに乗った。地上や地図では確認できない予定地の状況を体験できて有意義であった。 日の出までは新(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第203回 アパートの外部空間 段差解消など工夫が必要では 西川美波 不動産学部3年
【学生の目】 街で低層の住宅に目が留まった。戸建て住宅とすれば大きくて形がシンプル、アパートとすれば外階段がない。不思議に思い観察すると、玄関ドアがたくさんあり、アパートと判明した。 上階の入居(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第202回 物件専用サイトが必要では 賃貸アパートの情報発信 高橋佑介 大学院1年
【学生の目】 日本の人口は10年から減少に転じ、今後は世帯数も減少すると予想される。需要の減少が進むなか、賃貸住宅供給は活発で、空き家が増加している。民間の賃貸住宅はおよそ1500万戸あり、住宅ストック(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第201回 伝統家屋の魅力 職人技量で建築に芸術性 武田亜輝士 不動産学部3年
【学生の目】 浦安の市街地を歩いていると、目にすることが少なくなった伝統的な日本家屋を見つけた。立派な松の木が玄関の位置を示している。下見板張りの外壁と銅製の雨樋(あまどい)がレトロな木造家屋だ。平(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第200回 内藤希 不動産学部3年 ショートケーキハウス 街が楽しくなるデザイン
【学生の目】 様々な形式の住宅が立ち並ぶ戸建て住宅街で写真の建物に目を引かれた。周辺にある住宅と比べて「かわいらしさ」が目立つ。横に長い庇(ひさし)の水平線が特徴的な日本の伝統的家屋(佐藤寿哉「不動産(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第199回 建築と設備の増設 街全体への影響を考えて 櫻庭修子 不動産学部4年
【学生の目】 不動産の不思議の記事を書くようになって3年目になり、どんな場所を訪れても不動産に興味を持つようになった。不動産学部の学生にとって住宅街を歩くことは、不動産学部で学んだ知識をフル活用(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第198回 小さなポケットパーク 実現には地域の理解必要 西川美波 不動産学部3年
【学生の目】 住宅街で戸建て住宅に挟まれた小さな公園が目に留まった。浦安市はもともと過密住宅地が多く、公園等のオープンスペースが少ないことが住環境や防災面の課題だった。市は05年に都市緑地法第4条第1(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第197回 ガラスの塀 雰囲気を上品にする効果も 武田亜輝士 不動産学部3年
【学生の目】 塀は最も外側にあって内部を守る点で、「住宅の鎧」である。また、内部と外部が共生するための工夫には伝統が生きている(染谷洋樹「不動産の不思議第13回」13年12月17日号)。塀の役割はまず、所有(続く)