明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 記事一覧
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明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第176回 先駆的な住宅地のいま 熊崎瞬 不動産学部4年 美しい街並みを損なうもの
【学生の目】 ゼミの課外活動で千葉県勝浦市にある別荘地を訪れた。標高約25~125メートルの丘陵地に位置し、周囲は森に囲まれていた。その先には海を眺めることができ、都内では見ることのできない眺望である。(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第175回 最有効使用を考える 再開発建物、判定に難しさ 福田大也 不動産学部2年
【学生の目】 大学で最有効使用の考え方を学んだ。最有効使用とは、土地の条件や周囲の環境を考慮して、最も有効な使い方のことである。住宅街では住宅、工場街では工場であることが通常だ。住宅街に工場がある(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第174回 角地にあるオシャレな住宅 及川成美 不動産学部2年 屋根などデザインに工夫
【学生の目】 雑居ビルや高層マンションに囲まれて育った私にとって、オシャレな戸建て住宅に住むことは夢の一つとも言える。大学の帰りに写真の建物をみたとき、「こんな可愛い建物に住みたい」と強く思った。(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第173回 藤本悠介 不動産学部2年 入れない公園 定期的な〝診断〟で利用促進を
【学生の目】 大学がある浦安市は東京都に近接し、利便性に優れた都市として、特徴のある住宅地開発が行われてきた。その成果もあって住みたい街として人気も高い。大規模な住宅地開発には公園等の公共施設の提(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第172回 オシャレな屋根 使用材と電柱が魅力を半減 武田亜輝士 不動産学部2年
【学生の目】 「住宅の傘」である屋根には何よりもまず、家を守るという重要な役割がある。また、家の格式や威厳を表現する役割も担っている。しかし、屋根の魅力はこれだけに留まらない。都市部では街なみや外(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第171回 避雷針のある風景 デザインに優しい設備も必要 池羽七海 不動産学部3年
【学生の目】 建物の屋上には塔屋のほか、様々な設備や広告塔もあって、雑然で散漫な印象のことも少なくないが、端正な屋上に複数の避雷針が立つ風景に、一種の緊張感を覚えた(写真)。 避雷設備は屋上や屋根に(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第170回 住宅街の二段式カーポート 順法性に関する幾つかの問題
【学生の目】 家ごとに生垣があり、屋根の勾配にも統一性がある、お洒落な高級住宅街を歩いていると、二段式カーポートの家があった。カーポートの屋根は越境しそうなほど敷地いっぱいで、車の底を下から見上(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第169回 錆びた階段 利用者優先の考え方が基本 田向雄一 不動産学部4年
【学生の目】 最近は超高層マンションが増えたが、以前そして今でも、片廊下型で版状の高層マンションが日本の集合住宅の代表である。片廊下はほぼ例外なく外廊下で、外廊下には外階段が付く。そんな建物を多く(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第168回 イタリアに学んだこと 長く使い、住み続ける合理性
【学生の目】 冬休み期間にイタリアを旅行した。4年間不動産学部に在籍し、日本を中心に不動産を学んだ経験や知識をもとに観察すると、イタリアの街は不思議が多い。 まず、石畳の道だ。人の歩行にも車の走行(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第167回 幹線道路沿いの土地利用 住宅環境と経済活性化を両立
【学生の目】 浦安市にある著名なテーマパーク周辺は、住宅地も丁寧につくられ、浦安市有数の高級住宅地を形成する。一方、東京湾岸沿いの交通の要衝でもあり、舞浜駅付近の低層の住宅地を、首都高速道路と東京(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第166回 エントランスのバリアフリー化 普及のために様々な工夫を
【学生の目】 高齢者に配慮したバリアフリー住宅に関心を抱くようになった。背景は、最近ようやく祖父が経営するサービス付き高齢者住宅に入った95歳の曾祖母の存在だ。それまでは祖父の家で生活していたが、バ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第165回 土地分割による複数住宅 周囲に違和感出ない設計を
【学生の目】 よく通る道に面し、1棟の住宅が建っていた土地が分割され、2棟の戸建て住宅が新築された。ほぼ同じ外観だが、屋根の形やベランダ下の部屋の様子が少し違う2棟に違和感をもった(写真)。 (続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第164回 タワーマンションのくらし 人気と自分の評価にギャップ
【学生の目】 東京湾のウォーターフロントにはタワーマンションがたくさん建っている。タワーマンションの目安は高さ60メートル、おおよそ20階建て以上の住居用建築物である。建築物の高さに対する斜線制限に加(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第163回 資材置き場の防災 飛散防止策などの設置条件を
【学生の目】 私が在住している市原市の資材置き場(写真)が気になり、調べることにした。気になった理由は、周囲の住宅とは用途も景観もアンバランスだからだ。 当地区は市街化調整区域に指定されており、資材(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第162回 囲障の設置 隣家と良好な関係を築くには
【学生の目】 戸建て住宅の市街地を見て回ると、建物ごとに特徴があり、どんな人がどのように考えて建設し、住んでいるかを想像するだけでも楽しい。中でも、隣地との間に設けられた塀や柵からは隣人関係が見え(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第161回 飛騨高山の街並み 古さと新しさのコラボが必要
【学生の目】 私は富山県出身で、肌をさす冷え込みが続くと冬が近いと感じる。短い秋を堪能しようと、岐阜県高山市に足を運んだ。高山市は大阪府より広く、東京都とほぼ同じ広さをもつ、面積が最大の市町村で、(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第160回 地下の駐輪場 自転車と共存するための施設
【学生の目】 古着を買いに行くために、東京地下鉄東西線葛西駅に降りた。地下鉄といってもこの辺りは高架だ。高架のプラットホームから降りて改札を出るとすぐ、地下駐輪場の出入り口があった(写真)。高架の(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第159回 不動産の範囲 船舶、航空機も同様の扱い
【学生の目】 暇な時間に読んでいた漫画で初めて知ったことがある。それは船舶、飛行機なども条件によっては不動産と扱われることだ。民法は、土地及びその定着物は不動産とすると規定する(第86条第1項)とともに(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第158回 街にあふれる落書き 大きなマイナスになる前に
【学生の目】 渋谷にも程近い三軒茶屋の街で、意外な光景が目に飛び込んできた。建物の落書きだ。住みたい街ランキングの上位の街に、あってはならないものと感じた。建物に描かれた落書きについて考えた。 ま(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第157回 高架下の可能性 地域活力を生み出す施設にも
【学生の目】 JR京葉線や山手線に乗ると、いつも使う地元の電車と違い、眺めが良いことに気付く。理由は電車が高架道を走るからだ。 鉄道専用かつ、高架の軌道が事故を防いで通行がスムーズとなり、頻繁な列車(続く)