明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 記事一覧
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明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第115回 震災後の取り組み 進化した浦安市の整備水準
【学生の目】 11年3月、東日本大震災の当時、私は高知に住む中学生だった。15年4月に千葉県浦安市の明海大学不動産学部に入学した。震災当時中学生だったこと、住んでいた地域で震災被害がなかったこと、入学時(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第114回 渋谷駅の再開発 鉄道高架橋をお洒落にしよう
【学生の目】 ケヴィン・リンチは著書『都市のイメージ』で、結節点(ノード)という考え方を示した。結節点は人や物が集まる所で、パス(道・通り)、エッジ(縁・境界)、ディストリクト(地域・特徴ある領域)、ラン(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第113回 神田神保町のビルの階高 歴史を刻む個性的な街並み
【学生の目】 東京都千代田区神田神保町を歩いた際に、隣り合うビルの階数の違いに違和感を覚えた。6階建ての隣が2階建てで、両側は新しそうな9階建てと古そうな5階建てだ(写真)。いくら建築は自由とはいっても(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第112回 超高層ビルとエレベーター 住むための機能日本で進化
【学生の目】 超高層ビルは土地の高度利用を図る方法として定着している。地震国であり100尺(31メートル)の絶対高さ制限が採用されていた日本でも、技術革新によって超高層ビルの建設が可能となった。容積率制へ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第111回 バスターミナルに至る小径 英ケンブリッジの魅力的空間
【学生の目】 9月初旬、明海大学不動産学部が英国のケンブリッジ大学と提携して毎年開催する海外研修に参加した。ケンブリッジ大学には31のカレッジがあり、学生はカレッジで暮らしながら大学に通う。私たちはエ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第110回 空調室外機の置き方 違和感を持たせるデザイン
【学生の目】 何の変哲もない写真のアパートの前を通りかかって違和感を持ったので、理由を考えた。 第一の理由は、ベランダもつけない、経済的な造りになっていることだ。その代わりにつけられた出窓が連続す(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第109回 地下に設ける地上権 都市を支える「見えない」手法
【学生の目】 東京都千代田区の神田神保町は古本と学生で有名な街である。散策する街として魅力的だが、興味深い不動産事情も存在する。それは地図を見るまで気が付かないもので、東京メトロ半蔵門線の神保町駅(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第108回 若者のセカンドハウス 空き家をシェアする方法も
【学生の目】 この夏、知り合いの別荘を利用する機会があった。いうまでもなく別荘も土地と建物で構成される不動産である。一般の住宅と違う点を挙げると、広い土地、気候に合わせた建物デザイン、大きな木々な(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第107回 ケンブリッジの街づくり 古いほど価値が高い文化
【学生の目】 不動産学部が夏季休暇中に行うケンブリッジ大学への海外留学に参加した。不動産学を学ぶ中で、日本だけでなく世界的な視野も持ちたいという思いが強くなったためだ。不動産学の発祥の地で、名門大(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第106回 第二東京湾岸道路の用地 地域のためにも地下化を 岡部将史 不動産学部3年
【学生の目】 浦安市景観まちづくりフォーラムに参加した。理由は、明海大学近くに予定されている第二東京湾岸道路について研究したいと思ったからである。第二東京湾岸道路の予定地とされる場所は、浦安市の交(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第105回 トレーラーハウスの店舗 暫定利用で社会の活力にも
【学生の目】 駐車場の一角に、トレーラーハウスを設置し、店舗に利用している店がある。トレーラーハウスは車と建物が一体化したものだ。建物と同様、住宅や店舗に利用できるが、車は可動性が特徴で、不動性が(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第104回 戸建て住宅の駐車スペース 敷地狭くても工夫次第で
【学生の目】 まだ収入が少なく予算に制約がある若者が車を買うとき、小さな新車を買うか、大きな中古車を買うか迷う。最近は軽自動車が売れているので車の分野では前者がトレンドのようだ。住宅でも同様に予算(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第103回 マンション1階の個別玄関 分譲物件は管理面で課題も
【学生の目】 大規模マンションでは道路境界線付近に塀や植栽を巡らして防犯や景観を確保し、出入りは正面玄関1カ所に集約することが一般的である。マンションの敷地は長い塀や植栽が続くのですぐに判別できる。(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第102回 銅板を使った瓦屋根 伝統様式で素材を生かす
【学生の目】 埋立地に形成された浦安市の新市街地にある住宅は国籍不詳の建物が少なくない。そんな中、今川地区で写真の住宅に出合った。数奇屋造りといわれる伝統的な様式の和風住宅だ。軒の出が大きく庇(ひさ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第101回 被災地復興と地域経営 町の繁栄を持続するために
【学生の目】 東日本大震災(3.11)は未だに鮮明な記憶として残るが、気が付けば既に4年半の年月が流れている。出身地の東北で震災を体験し、今は首都圏の浦安で不動産学を学ぶ私は、帰省のたびに出身地の復興の遅(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第100回 不動産学の原点は「自然と人」 裏磐梯の自炊合宿に学ぶ
【学生の目】 8月27日から3日間、「不動産の不思議」の執筆仲間と裏磐梯のキャンプ場で自炊生活の合宿をした。自然の中で不動産と不動産学の原点を考え、共同生活を通じて不動産と人間の関係を探るためだ。キャ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第99回 アパートがもたらす影響 戸建て住宅地では制限も必要 渡邉継一郎 不動産学部3年
【学生の目】 街を歩いているとアパートの建築計画のお知らせが目に留まった。真新しい戸建て住宅が立ち並んでいるため、戸建ての看板と思っていたから意外だった。 日本で住環境を守る基本は、用途地域の用途(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第98回 機械式駐車場について 地下自走式ならイメージ向上
【学生の目】 車社会の日本では駐車場は不可欠の施設である。限られた土地面積に多くの人が居住する大都市では、敷地にゆとりがなく、駐車施設との共存が大きな課題だ。今回は集合住宅の機械式駐車場に注目した(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第97回 超高層マンションの大規模修繕 最適の足場組みが鍵に
【学生の目】 千葉県浦安市の大学の近くにある28階建て超高層マンションで大規模修繕が行われている。工期は15年3月から12月の予定で、外壁補修や鉄部塗装、共用廊下の床シート張り替え、エントランスの改修が計(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第96回 残念なアパート 造る合理性を反映しただけ 山崎映里 不動産学部2年
【学生の目】 私が注目したのは写真のアパートだ。このアパートを見たときにまず、外観が残念だという印象を持った。個性的なのだが、住んで楽しくなるような個性ではない。正直にいって倉庫か工場のような造り(続く)