明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 記事一覧
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明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第95回 使えない物干し金具 即撤去しオブジェにすべき
【学生の目】 写真は浦安市内のアパートである。道路境界線の際まで建設されているために、洗濯物干し用の金具が道路にはみ出している。洗濯物を干すと、通行人の邪魔になる、洗濯物が丸見えになる、通行人に触(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第94回 心安らぐエントランスとは 間接照明などで空間づくりを
【学生の目】 浦安の住宅街を歩いていて、少し変わったアパートに目が止まった。1階正面の重厚な庇(ひさし)にインパクトがあるからだ。立派なエントランスと思って近づくと、コインランドリーだった。自動販(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第93回 日射をコントロールする住宅 日本の風土と共生する仕組みを 森田愛理 不動産学部4年
【学生の目】 住宅街を歩いていると、最近建てられた戸建て住宅は軒(のき)の出が少なく、庇(ひさし)を付けない住宅が多いと感じる。古い戸建て住宅は軒の出が大きく、窓ごとに庇を付けるのが基本だ。 軒や庇の(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第92回 空き家問題 住環境を地域で考えよう
【学生の目】 最近「空き家問題」をよく見聞きする。13年度住宅・土地統計調査(総務省統計局)によれば、総住宅数6063万戸のうち空き家は820万戸で、空き家率は13.5%と過去最高となった。民間賃貸住宅は、その約2(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第91回 突っ込み私道の住環境 一区画以上の共有空地があれば
【学生の目】 浦安市富士見地区は浦安市の中でも歴史を持つ地区で、高度経済成長期に開発された。それゆえ土地に関する問題も多くみられる。中でも注目したのは、広い土地を細分して分譲する際に、敷地の接道義(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第90回 緑を排除した建て替え 地域の価値守る予防策を
【学生の目】 浦安市の舞浜地区を歩いて感じたのは、住宅街に統一感があることだ。住宅の外観が整っているほか、どの敷地にも生垣が植えられている。住環境をより良くすることを心掛けながら生活し、日常の手入(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第89回 住宅地の中の工場 騒音トラブルを解決するには
【学生の目】 わが国では土地利用の混乱を防ぐためにゾーニング制を採用している。代表的なものは用途地域で、市街化区域では必ず定められる。用途地域は住居系、商業系、工業系に分かれ、それぞれ7、2、3種類に(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第88回 敷地と建物が高めあう魅力 建物造形とマッチした庭園
【学生の目】 浦安の住宅街を歩いていて、異彩を放つ写真の住宅に目が留まった。 まず、敷地と建物のバランスがいい。生垣、庭の植栽、2階ベランダ、屋根の線が次第に後退しながら空につながり、広がりを感じ(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第87回 建物らしくない建物 葛西臨海公園にある休憩施設
【学生の目】 明海大学の通学に使うJR京葉線新浦安駅の二つ隣の葛西臨海公園駅から東京湾に延びる軸線上に写真の個性的な建物が建っている。 まず「壁がない」。建物の両面が透明ガラスで、ガラス越しに向こう(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第86回 アパート建築外廊下の庇 建築費とデザイン力の関係
【学生の目】 アパート建築に不思議を感じることがある。浦安市で見つけた写真のアパートもその例だ。理由は大きく5つありそうだ。 第一に、最上階の外部共用廊下の庇(ひさし)だ。他の部分のセメント系に対し(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第85回 観光客に優しい地下通路 シンガポールと日本の場合
【学生の目】 活況を取り戻した日本の不動産市場に対するインバウンド投資の受け皿はどのようになっていくのか。グローバル市場の見聞を広めるためにシンガポールに行った。シンガポールは東南アジアの島国だが(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第84回 ハワイのコンドミニアム リースホールドと制度変更
【学生の目】 ハワイは常夏のリゾート地として多くの観光客が訪れる人気スポットだ。ホノルルの中心街やワイキキビーチでは、気持ちいい風に体が和む。世界的な人気が不動産価格に反映されて高騰基調にある。 (続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第83回 敷地と建物のバランス オープン外構住宅の課題
【学生の目】 埋立地を中心に行われてきた新規開発が一巡した浦安市では、古くからの木造密集地域で都市再生が進み、老朽化した建物や細街路の住宅地が一転し、区画整理された土地に新しい家が建つケースが増(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第82回 空き家問題について 建物の管理義務を明確にしては
【学生の目】 空き地、空き家が問題となっている。しかし、何が問題なのだろうか。都市再生では大規模な土地が必要なため、広さが整うまで、空き地状になっている土地を見かける。次の投資を待っている空き地に(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第81回 間伐材を用いた液状化対策 人間的で環境に優しい工法 高橋佑介 不動産学部3年
【学生の目】 住宅街で住宅では通常使わない重機が見えたので近づいてみると、丸太がたくさん積んであった(写真)。不思議に思って現場の人に訪ねると、「丸太打設液状化対策&カーボンストック工法(LP-LiC工法)」(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第80回 境界標設置による紛争予防 自分の土地は自分で守ろう
【学生の目】 街で更地の前を通りかかった。建て替えるのか売却するのか分からないが、住宅街で更地を見ると、この土地はどうなるのかと思いが巡る。 建物があると気がつかない不思議さを感じるのも更地だ。ま(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第79回 デザインされた樋 魅力引き立てるアクセント
【学生の目】 雨の日に市街地を歩いていて普段と違う光景に気が付いた。最上階の庇(ひさし)から地面まで管のようなものが取り付けられていて水が流れていた。建築物を構成する建材の一つである樋(とい)だ。 樋(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第78回 橋が高める街の魅力 経緯知ると景色も変わる
【学生の目】 川は開放的な景観を提供する一方、両岸の交通を制約する。大きな川がある都市は発展しないと聞くことがある。テムズ川やセーヌ川がロンドンやパリを魅力的な都市にしているから、指摘が正しいとは(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第77回 住民主体の住宅地 日本型HOAを採用したまち
【学生の目】 1968年頃から供給が始まったマンションのストックは601万戸まで増加した(13年、国土交通省資料)。普及により区分所有者で構成する「管理組合」が定着し、マンション管理は管理組合が担うことが常(続く) -
明海大学不動産学部 不動産の不思議 学生たちの視点と発見 第76回 板張りの住宅 新しい木造住宅の可能性
【学生の目】 住宅地を歩く楽しみは、一つひとつの住宅がどのような表情をしているか観察することと併せて、住む人は何を考えてその住宅に住んでいるのかを想像することだ。最近の都市部の住宅は耐火性能が必要な(続く)