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社寺を耐震改修 屋根の軽量化で実現

 飯島瓦屋根工事(埼玉県深谷市)はこのほど、築後300年以上が経過した「華蔵寺」(同)の葺き替えを実施し、耐震性を向上させた。
 社寺建築物については構造上、耐力壁を設けることが難しく、耐震改修がしにくいとされている。そこで、屋根の軽量化に着目。戦前に建築された社寺には、計3枚で1枚の瓦が構成される「土葺き」工法が採用されているケースが多いが、これを「一体瓦」工法に替えることで72.5%の軽量化を図った。平方メートル当たりの総重量は土葺き工法が189.4キログラム、一体瓦工法が52.0キログラム。なお、施工単価は1平方メートル当たり8400円。
 同社では社寺の新築時に一体瓦を施工してきたが、東日本大震災で北関東地域における社寺の補修依頼が相次いだという。「土葺き工法のまま葺き替えられていない社寺は多い。耐震化を図り、後世に残していきたい」として、今後は一体瓦工法による葺き替え工事を積極的に展開していく方針だ。
(http://www.yane-reform.jp/index.html)