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三井不、千葉・柏の葉で病院連携宿泊施設を着工 22年夏に開業予定

 三井不動産と国立研究開発法人国立がん研究センター(NCC)はこのほど、国立がん研究センター東病院(NCC東病院、千葉県柏市柏の葉6丁目)の敷地内で病院連携宿泊施設「(仮称)柏の葉ホテル計画」の新築工事を着工した。三井不動産がNCC東病院の土地の一部を賃借し、ホテル(鉄骨造、地上7階、延床面積8329.89平方メートル、客室数146室予定)を建築する。竣工後は三井不動産ホテルマネジメントが運営する。開業は22年夏の予定。
 施設は、つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス駅」からバスで約6分の場所。国内有数のがん専門病院であるNCC東病院には、毎年国内外から延べ30万人弱のがん患者が来院する。一定期間の通院が必要になる場合や遠隔地からの入院あるいは通院など、来訪者の宿泊ニーズに応える。
 三井不動産とNCCが共同で客室や共用エリアの設計、がん患者やその家族のための具体的なサービスや機能などについて現在検討を進めている。
病院との連携で新たな診療モデルの創出を目指す。5Gなどの通信環境を整備し、遠隔診療やセンシングデバイス等の導入による新たなヘルスケアサービスの開発も検討する。
 三井不動産は柏の葉スマートシティにおいて、AI/IoTなど新技術の導入によるデータ駆動型のスマート・コンパクトシティの形成を目指しており、国土交通省「Society5.0」の実現に向けたスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトに選定されている。今後、健康や医療に関する医療機関サービスのスマート化にも取り組む。