法律関連のリーガルテックサービス企業のGVA TECH(東京都渋谷区)は、提供するAI(人工知能)契約審査クラウドサービス「GVA assist」(ジーヴァアシスト)の新たな機能として、任意の2つのファイル間の文章を比較して「差分」を抽出できる「文章比較機能」を実装し、提供を始めた。
同クラウドサービスは、契約審査に際しての「読む・直す・仕上げる」の負担を軽減できる契約審査補助ツール。導入企業の各社のひな型や、法律事務所を母体とするGVA TECHが用意した理想のひな型と、各企業が審査する契約書を比較参照し、条文の過不足や検討ポイントを可視化する。修正時には各社内で蓄積したノウハウを活用でき、個別のビジネスに則した契約審査ができる。
一般的に契約審査は、ワード形式の書類で「修正履歴機能」を残す設定を行い、審査や交渉を進める。ただ、修正履歴を残さずに契約書が修正されてしまうと、気づかずに締結してしまう恐れがある。新機能は、その課題感を解消する。合意した最終版の契約書ファイルと、実際に締結する契約書ファイルに違いがないかどうかをチェックし、「差分」を瞬時に抽出して表示する。