総合

記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(9月10日~9月16日)

Pick Up!

  • 模試で弱点を発見 迫る宅建試験
  • 野村不動産 在宅避難仕様を全面導入
  • 港区内の中古マンション価格

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップします。まずは1位の「合格へ 模試で弱点を発見 迫る宅建試験 あと40日 アリード 吉野塾 代表取締役 『業法+法令』で24点確保を 吉野哲慎氏に聞く(2024/9/10号)」になります。10月20日に宅建士試験を控えている中で、想定通りの読者の反応となりました。受験者数が初めて30万人を突破するなど資格の人気は衰えません。不動産業界に親和性のある金融機関や保険会社からの受験者も多く、大手の不動産仲介会社では、入社時点で宅建士を持っている人も珍しくはありません。合格後に思い描いているキャリアはそれぞれでしょうが、自分のキャリアアップに資するものであることを願います。

 次は3 位の「野村不動産 在宅避難仕様を全面導入 10月以降設計の『プラウド』に(2024/9/10号)」です。今年元旦の能登半島地震のほか、今後想定される南海トラフ地震への注目が高まる中で防災への意識がうかがえます。野村不動産は、同社の主力分譲マンションブランド「プラウド」に原則、全ての物件に「見せる防災・しまう防災」を導入することを決めました。今年10月以降に設計するブランド全てが対象です。生活動線上で防災グッズや備品が目につきやすくする取り組みです。今後の分譲マンション開発では、巨大地震を踏まえての備えが販売の良しあしに影響をする可能性があります。

 最後に9位の「港区内の中古マンション価格が1億3000万円突破 ワンノブ調べ(2024/9/9配信)」です。都心部では、中古でありながら億ションが珍しくなくなりました。その中で、ワンノブの調べでは、港区内の中古マンションの平均価格が1億3000万円を突破しました。都心部は、富裕層を中心に国内外から実需というよりも投資家目線の買いが価格をつり上げています。中長期的に金利上昇局面が想定されますが、こうした購入層はキャッシュ買いが多く、利上げによる影響は受けにくいとされ、最も影響を受けるのは株価、景気の良しあしです。経済が緩やかな回復を続けて株価が底堅く推移するのであれば、都心部の高水準の価格帯が続きそうです。

 

 

住宅新報web週刊ニュース記事
アクセスランキングトップ10 (9月10日~9月16日)